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フォルテピアノ・チェンバロ奏者の小島芳子は,1961年4月26日に福岡で生まれる。

桐朋学園大学ピアノ科卒業。ピアノを小川京子、徳丸聡子、チェンバロと古楽アンサンブルを村井頌子、有田正広、有田千代子、鍋島元子の各氏に師事。在学中よりピアニスト、チェンバリストとして活躍。

85年オランダのデン・ハーグ王立音楽院に留学、フォルテピアノをスタンリー・ホッホランド、チェンバロをエヴァディン・ダーニェの各氏に師事。

86年ブリュージュの「第2回国際モーツァルト・フォルテピアノコンクール」で第2位受賞。ヨーロッパ各地で活発な演奏活動を行なう。

89年ソリスト・ディプロマを得て同音楽院を卒業。同年秋に帰国。東京でのリサイタルをはじめ、東京バッハ・モーツァルト・オーケストラとの共演、栃木の「蔵の街」音楽祭、北とぴあ音楽祭(東京・北区主催)、福岡古楽音楽祭に出演するなどソリスト、室内楽プレーヤーとして盛んな演奏活動を行なう。

また91年アントワープ音楽祭(J.V.インマーゼル氏主宰)、94年シドニー音楽祭、2000年モントルー(スイス)とユトレヒトの音楽祭などに招かれたほか、95年にはスタンリー・ホッホランド氏との連弾でツアーを行なっている。

CDも内外の主要レーベルから多数リリースしている。主なものには92年「キラキラ星〜モーツァルト変奏曲集」(創美企画)96年「ベートーヴェン:初期クラヴィーア作品集」98年「ハイドン/クラヴィーア作品集」(以上、DENON)、チェロの鈴木秀美とのデュオで「シューベルト/アルペジオーネ・ソナタ」、「ベートーヴェン/ピアノとチェロのための作品全集」(以上ドイツ・ハルモニア・ムンディ)、若松夏美とのデュオで「モーツァルト/ピアノとヴァイオリンのためのソナタ」(BIS,2000年)がある。

東京藝術大学、東海大学で講師としてチェンバロ,フォルテピアノ,合奏の指導をしたほか,香港芸術学院でも演奏と指導を行なっていた。

2000年からは東京芸術大学・大学院に新設のフォルテピアノのコースを担当し,CDとしては「ハイドン/ピアノソナタ全集」(Brillant,2000年)のなかの2枚と鈴木秀美との小曲集「ロマンス」(ドイツ・ハルモニア・ムンディ,2002年)を残した。また花岡和生のレコーダーのCD(trout record) : オットテール(2000年),デュパール(2001年)に夫・福澤宏と参加した。

2002年夏に足を骨折し,その治療中に肺癌が発見された。2003年3月から肺癌との闘病にはいり,2004年5月21日早朝に転院先の福島県・郡山で永眠,享年43歳であった。この最後の時期の重要なコンサートとして,波多野睦美とのデュオリサイタル「モーツァルト/シューベルト」(2002年7月),野々下由香里との「エラールピアノで聴くフランス歌曲の夕」(2003年6月)がある。最後の公開の演奏は,2003年11月9日,福澤宏のヴィオラダガンバと合わせた「フランスの宮廷音楽」というコンサートだった。

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